辻薬店を知ったのは4年生の頃、奨学金に関して調べる時期でした。その時期は父の定年・再就職などで収入が減り、奨学金を頂ける企業を探していました。辻薬店は多くの選択肢の中で1つでした。その考えが変わったのは辻薬店の就職説明会でした。
その説明会で私は薬剤師の介入の事例に関して学びました。
認知症が酷く、看病してくれた妻の様子も悪くなり、服薬コンプライアンスが悪化した事例でした。しかし、薬剤師の介入で服用回数を1回まで減らし患者の服用状況が改善したのです。薬剤師の治療における役割に対して漠然としたイメージできなかった私にとっては衝撃的な事例でした。その時に私が目指すべき薬剤師の姿が形になり、辻薬店ならその目標を達成できると思いました。
辻薬店の新人研修のシステムは配属先をメインとした研修ではなくいくつかの店舗を周りながらいろんな経験ができます。これだけでは他薬局との違いが分かりづらいですが、何より優れたことは研修を通して辻薬店で目指す目標を理解できるように研修が組み立ていることです。何故、社内の症例検討会に多職種の方々を招待して情報を共有するのか、どうしていろんな施設と連携して患者に介入するのかの理由を研修で理解することができます。
今の私はまだ1人前とは言い切れません。そして目標としている薬剤師にはまだまだ遠いです。正直に言うと今はまだ目の前の処方箋を安全に調剤することだけでも精一杯です。でも、患者一人ひとりに対する経験が重なり、毎日少しずつ成長していると思います。先輩の薬剤師の方々、事務の方々の恩恵を受けながら、足りないところを少しずつ成長させていきます。今はまだ目標までたどり着けないけれどこうやって毎日を重ねることで夢見る薬剤師になれると信じています。